Roof Replacement
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材に交換する工事のことです。屋根の見た目を一新するとともに、屋根材を撤去するため屋根の下の防水シートや下地材の劣化も確認して、必要に応じて修繕することができます。
屋根そのものを新しくするため、長期的な耐久性や安心感を得られるのが特徴です。特に、築年数の経過した建物や、屋根材の老朽化が進んでいる場合に適した工事です。
カバー工法との違い
屋根のリフォームには、「葺き替え工事」と「カバー工法」の2つの主な手段があります。
そのうちカバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法です。既存の屋根材はそのままなので廃材が少なく、工期も短いのが特徴です。
一方、葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を葺く工法です。そのため屋根全体の劣化状態が確認でき、根本的な修理が可能です。ただし、工期や費用がカバー工法に比べて高くなります。
お客様の現在の屋根の状況やご予算、今後のライフプランなどに応じて、どちらが適しているかをご提案いたします。
屋根葺き替え工事が必要となるケース
下記のような場合は葺き替え工事が必要となります。
01
雨漏りや下地材の劣化が深刻な場合
雨漏りが発生している場合、原因が屋根材だけでなく、防水シートや下地材の劣化に及んでいる可能性があります。
カバー工法では下地材の補修が難しいため、下地まで劣化している場合は、葺き替え工事によって根本的に修理を行う必要があります。また、下地材が腐食していると、構造的な安全性が損なわれるリスクも高くなります。
02
瓦屋根やセメント瓦でリフォームが必要な場合
瓦屋根やセメント瓦はカバー工法には適していないため、リフォームを行う際には必然的に葺き替え工事が選択肢となります。
特にセメント瓦は瓦よりも耐用年数が短く、塗装によるメンテナンスを行っていないと劣化が進行してしまいます。さらに現在は生産中止になっているメーカーが多いので別の屋根材による葺き替えが必要です。
03
屋根を軽量化したい場合
カバー工法では屋根が二重になるので、断熱性などは高まりますが、その分屋根の重量が増えてしまいます。
瓦屋根の耐震性が気になる場合には、軽量な金属屋根やガルバリウム鋼板に変更することで、建物全体の耐震性が向上します。
葺き替え工事のメリット
屋根の耐久性が向上
葺き替えを行うと屋根材だけでなく、下地の補修も行えることから、屋根に生じている問題を根本的に解決でき、長期間安心して住まうことができます。
屋根を支える下地材(野地板)が劣化している場合は屋根の耐久性に影響があるため、野地板の状態を確認して必要な補修が行える点が葺き替えの大きなポイントです。
葺き替えは最も効果の高い屋根リフォーム方法といえます。
美観や資産価値の向上
新しい屋根材によって建物全体の印象が一新されるため、美観が向上します。
葺き替えの場合はカバー工法よりも使用できる屋根材の選択肢が広く、選択する屋根材によって見た目のイメージを大きく変えることができます。また屋根をまるごとリフォームすることで資産価値の向上にもつながります。
屋根の軽量化による耐震性向上
重量のある瓦屋根やセメント屋根から軽量な金属屋根に葺き替えることで屋根全体の重さが軽くなり、耐震性が向上します。
重い屋根は建物に負担がかかり、地震の際の揺れも大きくなります。瓦屋根から金属屋根に葺き替えると重さは約1/10となります。
葺き替え工事のデメリット
費用が高額になる
屋根材の撤去や廃材処理が必要になるため、必要な工事費用がカバー工法より高くなります。アスベストを含んだ屋根材である場合は、別途処理費用が必要です。
工期が長い
屋根材の撤去作業が加わるため、カバー工法に比べて作業日数が増えるケースがほとんどです。
葺き替えの費用については料金ページをご参照ください。
葺き替え工事の工程と施工のこだわり
こちらでは葺き替え工事(例として瓦屋根から金属屋根への葺き替え工事)の工程を、弊社の施工のこだわりと共にご紹介いたします。
近隣のお宅へご挨拶
葺き替え工事は、屋根材の荷下ろしなど屋根工事の中でも規模の大きな工事になるため、工事前にはご近所の方にご挨拶にお伺いします。
足場の設置
まずは作業を安全かつスムーズに行うために足場を設置します。足場の設置には音が出ますが、なるべくご迷惑にならない時間帯に行うようにいたします。
瓦屋根を撤去して下ろす際には埃が出やすいため、周囲に粉じんが飛散するを避けるために、毎回必ずメッシュシートを設置します。
既存屋根材の撤去
丁寧に既存瓦をおろしていきます。万が一にも瓦を落としてご近所にご迷惑がかからないように、必ず荷揚げ機を使用して既存瓦をおろします。
下地の状態の確認
瓦を下した後に掃除を行い、腐食がないかどうかなど下地の状態を確認します。瓦おろし後の下地の写真は必ず撮って、状況を的確に伝えるためにお客様にお見せしています。
下地の補修・増し張り
腐食がある場合には張替えや補修を行います。
腐食がなくとも、長年重い瓦を支えてきた下地は歪みや反りが発生しているため、不陸調整を行います。
下地を貼ったあともちゃんと写真を撮影してお見せしています。仕上がり後は見えなくなってしまうため、お客さんに安心してもらうためです。
防水シート敷き
野地板の上から新しい防水シート(ルーフィング)を張っていきます。弊社では田島ルーフィングのPカラーEX+を標準使用しています。ルーフィングは屋根から漏れてきた雨を食い止めて最終的に雨漏りを防ぐ役割をしている大事な下葺き材です。
新規屋根材葺き
新しい屋根材を葺いていきます。今回は金属屋根を施工しました。葺き替えの場合はカバー工法ほどは使用できる屋根材に制約がなくある程度自由に好きな屋根材を選んでいただけます。
瓦屋根からの葺き替えではやはり重量が軽くなる点から金属屋根が人気です。
弊社では価格の観点から横暖ルーフをお勧めしています。お客様のご予算やご希望に合わせてご提案いたします。
棟板金の施工
最後に棟板金を取り付けて行きます。貫板には基本的に木材ではなく樹脂製のタフモックを使用しています。
工事の完了
完成した屋根を入念に点検し、お客様にご確認いただいて工事完了となります。
Works
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